着床出血の量・症状・時期
着床出血は排卵後5日〜10日(生理予定日の2〜3日前)にあらわれる出血で、月経出血とは異なり、出血期間は短く、量も極めて少量です。着床出血は妊娠の兆候として初めて認識できるサインとなります。
着床出血の症状・量
着床出血は、受精卵が子宮に着床したときに出る出血で、生理や不正出血とは異なります。卵子は精子と出会う前に4分割ほど細胞分裂され、その後精子と融合して受精卵となり、子宮に到達するまで(5日〜10日かかります)、ずっと細胞分裂を繰り返します。ようやくふかふかの子宮上部に到達した後、根(絨毛じゅうもう)をはるのです。これが着床です。着床するときに子宮の内膜を傷つけてしまいます。そのときに出る血が着床出血なのです。量は生理と比べて極めて少量、おりものシートで十分なほどです。
着床出血の時期
着床出血の時期は排卵日から約5日〜10日後といわれています。実際に着床出血を経験した人のアンケートによると、生理予定日の3日〜5日前に着床出血があったと回答した人が最も多いようです。まぎらわしいのが生理との違いです。「ちょっと早いけど生理かな?」「早いからやっぱり着床出血なのかな?」生理と着床出血の違いは下を参照してくださいね。
おそらく着床出血が妊娠初期の症状として一番最初に意識されるものだと思います。もちろん着床出血がないまま妊娠された人もたくさんいます。私の周りでは着床出血を経験した人は3割程度。多くの人が着床出血が認められないまま妊娠したことになります。
着床出血と生理の違い
着床出血と生理の違いは、時期、量、色、期間です。着床出血は生理予定日の3日〜5日前に現れます。量はごく少量、おりものシートで十分間に合う程度で、生理ほど多くありません。色も、生理初期の褐色ではなくて、どちらかというと鮮血、ピンク色をしています(中には茶色という人もいるので、こうなると生理と区別がつきません)。出血する期間は3日、長くて5日くらいです。生理よりは短いのが特徴です。また、着床出血は生理痛のように痛みは伴わないのが通常です。
子宮外妊娠の症状・兆候
子宮上部ではなく卵管や卵巣、腹腔内に受精卵が根を生やしてしまった場合を子宮外妊娠といいます。全妊娠のうち1%は子宮外妊娠といわれます。妊娠検査薬では陽性がでますが、子宮内で胎児が確認されないのです。いずれの場合も子宮と違って非常に狭いので、赤ちゃんが十分育たないうちに流産となってしまいます。流産とならずにその場所で育ってしまった場合、卵管や卵巣は破裂して、激しい腹痛と出血があります。この場合の出血は明らかに着床出血とは異なり、量も多く、激痛を伴います。すぐに病院で手術が必要になります。
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