排卵誘発剤・注射の副作用
排卵誘発剤の使用において、初期治療ではクロミッドやセキソビドが投与されますが、本格的な治療としてhMG-HCG療法が使われます。排卵効果がある一方、排卵誘発剤には副作用としてOHSSがあります。
排卵誘発剤の注射 hMG-HCG
排卵誘発剤は、ヒトの脳下垂体から分泌されるFSH(卵胞刺激ホルモン)とLH(黄体形成ホルモン)の二つのホルモンの働きを強化する目的で行われます。
卵胞刺激ホルモンであるFSHによく似た構造を持つのがhMGです。hMGの投下によって卵胞が刺激され、卵巣内の卵胞が育成されます。そして、この卵胞をしかるべきタイミングで卵巣から排出されるように促す役割をもつのがLHサージという現象。LHサージの働きを果たすのがHCGです。
このように排卵誘発剤は卵胞育成のためのhMG、排卵を促すHCGを組み合わせたhMG-HCG療法が一般的です。
排卵誘発剤の副作用
排卵誘発剤(hMG-HCG)の副作用として気をつけたいのがOHSS(卵巣過剰刺激症候群)です。ひどい場合には卵巣が腫れ、腹水がたまって脱水状態に陥ることがあります。それ以外にOHSSの副作用として、お腹がはる、口が渇く、軽い腹痛など軽い症状から、激しい腹痛、嘔気、呼吸が苦しくなるなどがあります。
排卵誘発剤 クロミッドの効果
排卵誘発剤で、初期領地に有効とされているのがクロミッドという内服薬です。排卵誘発や黄体機能不全の改善に効果があります。月経5日目から服用を始め、5日間服用します。服用開始から2週間程度で排卵が起こるとされています。生理はあるが排卵していない無排卵月経症の場合、クロミッドの服用により排卵成功率が70%〜80%以上となります。
その他、セキソビドという排卵誘発剤も初期治療に広く使用されています。子宮頸管粘液の分泌を促したり、子宮内膜を厚くする効果がありますが、副作用はほとんどないと言われます。
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