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子宮筋腫の症状

子宮筋腫とは子宮にできる良性の腫瘍(こぶ)のことです。腫瘍は子宮以外に転移する可能性はほぼありません。筋腫は時間をかけて少しずつ成長をしていきます。大きさは顕微鏡でようやく発見できるものから、数10pのものまで様々です。一般に2〜3割の女性は子宮筋腫があるといわれており、ありふれた病気といっても過言ではありません。


@生理の血の量が増える(過多出血+貧血)
子宮筋腫の症状で最も多いのが、月経変化です。特に量が増え、そのために貧血を起こします。子宮筋腫が大きくなると膀胱を圧迫するため、頻尿になります。直腸を圧迫すれば便秘になります。
A月経時の痛み
月経の時に血の量が増えるともに、腹部が痛くなるといいます。ただし、子宮内膜症なども腹部の痛み症状が出ます。
B不正出血
C頻尿・便秘

子宮筋腫があるからといって、全てが不妊や流産の原因になるわけではありません。しかし、子宮筋腫の出来る場所や大きさによっては、それが不妊や流産の原因になることがあります。子宮筋腫とはいわば子宮にできたコブですから、赤ちゃんが着床してもそのコブによって成長が阻害されてしまうおそれがあるわけです。

子宮筋腫の手術

子宮筋腫の手術について。内診や血液検査などを経て手術が必要がどうか検討します。まず内診では膣の中に人差し指と中指を挿入し、子宮の入り口である子宮と膣の形などを確認します。指で卵巣が腫れているかどうかも確認します。血液検査で血色素量が10g/dlを切っている場合には手術を検討します。

実際に子宮筋腫の手術をする場合には子宮全体を摘出する単純子宮全摘術と、筋腫だけを取り除く筋腫核出術があります。単純子宮全摘術は、子宮筋腫が再発する心配がありません。しかし、子宮をとるので、妊娠できなくなります。単純子宮全摘術はすでに子供を産み終えている人におすすめの手術です。

将来子供を希望する人には、筋腫核出術がおすすめです。子宮の表面を切開し、子宮筋腫だけを摘出します。これで、妊娠する可能性は残されます。ただし、この筋腫核出術をした後ではお産は帝王切開になります。また筋腫核出術では、筋腫の小さな部分まで取り除くことが難しいため、再発の可能性があります。

更年期近くの年齢にある場合には、筋腫の大きさと症状などを考慮して手術をせずに経過観察とする場合もあります。なぜなら、更年期を過ぎてしまうと卵巣の働きは鈍り、エストロゲンの分泌も衰えて来ますので、筋腫もそれにあわせて発育しなくなってくるからです。

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